と、問いかけられることが、多々ありました。
そこで、一応、私の持論だけどいいかな?
と前置きをして、大抵こう答えています。
「自分が、こういう事をしたい!と考えた時、周りがそれに同調してやってくれるようなひと」
そんな存在です。
と云うと、これまた決まって、リーダーって「あれこれ指示指令をして采配を振るう人」ではないのですか?
そうですね。そういう一面もありますね。
なんでも知ってて、頼りがいのある人とか・・・
そうですね。それもアリですね。
んーなんでも有りって感じで、よくわかりませんよ!
私、リーダーになりたいんですから!
なるほど、そう来ましたか!
どーも、harutoです。
平時のリーダーは誰でも構わないですよ!
リーダーは、たいてい平穏順風満帆の状態のときは、たいして必要じゃないんです。(ちょっと失礼ですね)
でも、こんないい感じの状態のときは、誰がリーダーでもたいして変わりません。
リーダーが必要な状況というのは、問題発生トラブル発生等の、うまくいっていない時(状態)に在る時です。
例えると、リーダーって、扇子や傘の要のような存在でしょう。
この要がおかしくなると、一本一本の骨はしっかりしていたとしても、扇子や傘の用も足せなくなりますよね。
リーダーがこの要としたら、その要がしっかり腰を据えていなければ、グダグダになるのは想像できますよね。
リーダー、一人が優秀だったらいいのでしょうか?
そうとも限りません。リーダーも一応人間ですから。
完璧な人間はいませんからね。
良いリーダーの元ならチームは活性化しています。
では、ここで不活性化を招くであろうという要因を3つほど上げますね!
そうですね焚火でイメージしてみましょう。
火力十分で燃えているなら活性化している状態ですので、見てるだけでいいです。
そうではなく、燃えているとも言えない、とて、消えている訳でもない、
煙だけは
モウモウと出てて目に染みる。
くすぶり続けている状態です。
くすぶっている事は事実でも、
- 焚火の材料【薪】がもともと湿っていた!
- 薪は乾燥していて十分に燃えるはずなのに空気が無い!
- 薪も風通しもいい、だが雨が降り始めたのでくすぶっているのか!
このような場合だと、焚火を燃やすための手当のやり方はすべて違ってきます。
- 材料が悪くてくすぶっている
- 材料は良いが風通しが悪い
- 材料も風通しも良いが、天気が悪い
ちょっときつい書き方になりそうですが、焚火の不活性化の要因を会社の中に持ち込んで考えてみると・・・
①良い人材を入れるか据え変える
②リーダーが考えを改める
③外からの猛攻に耐えられない
と置き換えられます。
この3つの要因を綺麗に区分け、できないのが現実、相互に関連しているとは思いますが、
どれにウェイトがかかっているかを知る事が大切ですね。
不活性化の要因が特定できましたが、原因の見極めにはもっと
こんな感じで不活性化の要因が特定できましたが、原因の見極めにはもっと、本質的な原因が隠れている事が多いんです。
それは、
Ⓐ夢、希望、目的、意味や意義の損失
Ⓑ特定手段の硬直化によるマンネ化
です。
これは、単に経営のレベルだけではなくて、個人の人生や生き方、社会そのものの発展や堕落にかかわる大きな要因であると言えます。
「人はパンのみにて生くるにあらず」
これは聖書のおしえですが、人間は欲望と希望の二つをもつものである。
中でも、人間は単に欲望だけでなく夢や希望を求めて生きているという教えです。
人が、活き活きと目を輝かせている時って、
欲と同時に何等かの得られる対象や夢や目的をハッキリ捉えているときか、自分のやっている事、やろうとする事に何らかの意味をハッキリ掴んでいるとき
なのです。
・・・
恋人ができました!
浮気の相手を見つけた中年の男が若返る!
これは、そのためです。(笑)
人間に力を与えるエネルギー、活力の源が・・・
「欲望:持つことの、持つ姿への、憧れ」
「希望:そうありたいとの姿への憧れ」
これが、人間に力を与えるエネルギーです。
この欲望には、二つの世界があって
一つは物質世界の形あるものへの所有欲です。
もう一つは、権力欲、出世欲、名誉欲ですね。
指導者レベルで悲しい事は、この物質、精神面の欲望の権化の集団になっていることでしょうか。
リーダーがもし、この二つの欲にどん欲だった場合、
そのリーダの目的は、自分の欲を満たすだけのものとなってしまいます。
部下や、自分のチーム、会社の将来あるべき姿につなげていくという夢や希望を・・・
これを与える、与えられるリーダーが欲しい!
誰しもやる気を持って、燃えるものを持つには欲望と希望は欠かせないものだと思います。
私たちの活力を支えてきたものはどちらかというと欲望でしょう。
これに刺激して頑張ったし、それでやれてきたことは進歩に大切だったと思います。
ただ、どちらかというと欲望に偏りすぎた傾向が強かった事は否定できない現実だとも考えますが、昇給、昇進をエサにやる気を煽ってきたマネジメント、S=R理論、刺戟と反応による人使いの結果としての活性化がこれだったし、動機づけ、モチベーションと言えばマネジメントの人使いもマーケッティングの消費者を煽るPRや宣伝も、本質的には欲望を刺戟することに夢中だったと言えます。
しかしながら現在は、欲望だけ煽るテクニックだけでは人は踊らなくなったのです。
あなたも、きっとそうでしょう?
あなたが想像しているより、リーダーの描く夢についていくという人間も少なくないのです。
新しい試み、新手段、アイデア、マンネリ化を打ち破ること、そうでなければ倦怠感を引き起こし、日常から刺激もなくなり、埋没していくことになります。
気分を転換するという効果はこうゆうところにあるのですね。
という事で、リーダーに求められるあるべき姿としてこれを推奨するところです。
ベイビーステップ
冒頭での質問の返事です。
「自分が、こういう事をしたい!と考えた時、周りがそれに同調してやってくれるようなひと」
リーダーがメガホンをとって煽っても今は人はついていかないです。
企業には上下関係があるので指示命令が出ますが、有無を言わさずそれだけで動く時代ではなくなっていると考えます。
だから、リーダーの考え(想い)を伝えるのです。
ダイナミックに模索して、積極的な、思い切った新手段の姿勢で・・・。
そのリーダーの言葉に、説明に、想いに、「ついていこう」と感じさせること
それがリーダーの姿ではないでしょうか。
周りが、そんなリーダーを認めているのではないのでしょうか。
普段、リーダーがへらへらしてて、頼りにならないように思えても、
ここ一番という時に、逆転の発想で窮地を180度好転できるのであれば、
それで良いと思うのです。
随分前の漫画ですけど、本宮ひろし氏の作品「硬派 銀次郎」
この漫画で印象深いセリフがありました(細部まできれいに憶えてませんが)
男ってやつは、普段は何色だろうが構やしない。
いざ、という場面で、黄金に輝ければいい。
こんな感じのセリフでした・・・
子供心に、ぞくぞくしたことを覚えています
(カッコイイ!!)
主人公の銀ちゃんの周りには、対立している喧嘩相手でも、いつの間にかツルんでしまってるんです。それも悪役が、いい役柄に変化してるし!
銀ちゃんの飾りっ気がない素の魅力に惹かれるという訳です。
なんで、できていないんだ!俺の顔をつぶす気か!
とにかくやれ!
ぐずぐずするな!さっさとやれ!
(アイキャッチの画像みたいなリーダー)
・・・
と云うリーダーには、魅力も何もないですよね。
それには、「リーダー」その存在を自覚して示せ!
という事が必要ですね。
その一つに、リーダーには「非情と有情の世界がある」ことをちゃんと意識しておくこと、という話です。
ひとつ前に記事にしていますので、ここから読まれたのであれば、是非!
ここから移動できますリーダーには非情と有情の世界があるのです。観てみてね!!
ご拝読頂き、ありがとうございました。
次回、「権利と権力と権威」です。
to be continued…