同情と思いやりの差異からリーダー自ら率先して動き回るのは愚です。

いいじゃん。好きでやってるんだし

リーダーシップと称して率先して陣頭指揮に立つのは・・・

 

これは中々、いいんじゃないでしょうか!

おいおい、言ってることが矛盾してないかね?

そうですね?(^^)

同情から動いているのなら、やめた方が良いですが、思いやりから動いているのならいいんじゃないかと考えます。

この辺り(同情と思いやり)の混同や勘違いをしている場合がありますね。
それを整理してみたいと思いました。

 

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同情と思いやりをきちんと理解してみましょう。

同情することと思いやりを勘違いしていたり、混同していたりすると、錯覚して勘違いを起こし、引いては逆恨みを買う事にもなりかねないのです。

知らないと、怖い事になるのです。

同情とはどういう感情に成り立っているものなのかもう一度考えてみましょう。

同情とは、優越感からくるものだから嫌がられてしまう

同情とは、表層面からみれば人間的な心のように見えますがこれは間違いで、大変思いあがった、傲慢で不遜な事なのです。

同情とは「かわいそう」だという事でもあります

可愛そうとは、自分がその立場でない状態にあるという自信があるためです。

貧乏な人に同情するのは自分が現在貧乏ではない自信があるのです。

言い換えると同情とは、優位に立っている人が、下の者を見下いしている優越感が生み出す感情であり、これの殆どが、下の者の気持ちを逆撫でしているケースが多いのです。

いい例ではないですが、日本が東南アジア諸国に対する姿勢、これも同情型と考えられます。

このため、なにかをすればするほど現地の人は日本人を嫌悪するという逆効果を招いているのも事実です。

身障者に対する姿勢もこれに近いもであるのです、なので「同情するなら、金をくれ、同情は欲しくない、親切という名の同情を押し付ける気か!」となるのです。

自分が健康な人であるという優越感が垣間見られるわけです。

同様に社員や下で働く部下にリーダーが不用意に同情することは、たとえそれが経営者(リーダーだから)としての心からの同情のつもりだったとしても、それは下の者には
「乞食に恵んでいる偽善者と同じにみえてくるもの」なのです。

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思いやりとは相手の事を考えての事だから感謝される

では、思いやりとは、これは相手の立場に立って物事を考えるということですね。
ココが大切なところです。

下情に通じるというのは、この意味なのです。つまり思いやりの事なのです。

「自分が今もし相手の立場だったら」ということを大事にする感情であり心理の事になります。

たとえば、あるメーカーがもし「今の自分が販売店のおやじさんであったら」という考えを大切にしているとしたら、そのメーカーは「販売店に対して思いやりがある」となります。

これに対し、メーカーが販売店に対し優越感を持ちながら「おやじさんの気持ちはよくわかるよ」と言ったとしたら、これが同情であり、販売店のおやじさんは内心「この野郎」と思うハズです。

ドイツ語に「ツバイザムカイト」と「アインザムカイト」という言葉があります。

「ツバイザムカイト」とは、相手の立場に立って考えるということ。
「アインザムカイト」とは、自分の立場だけで考えること。

この言葉で思うところは、同情は「アインザムカイト」の産物であり、思いやりは「ツバイザムカイト」から生みでるものと考えられますね。

エリートは常に自分は日の当たる場所、つまり、周囲からその存在を認められて、チヤホヤされてきたために、必死にもがいてわずかの存在価値を求めてきた人の細かい感情が解らないのです。

どんなことを言ったら心や感情が傷つくのかがわからないのです。

天才型のエキスパートは鈍才の苦労がわからないのと似ています。

で、リーダー自ら動くのはなぜ愚かなのか。

リーダーは配下の社員や部下が配送や梱包、集金やサービスで走り回ってるとき、その部下がどんな気持ちなのかを捉えることであり、自分が現場で走り回ることではないのです。

中小企業では現実的にリーダー経営者が走り回ることもあるでしょう。これが必要な場合もあるでしょうし、これを悪いことだと言っているわけではありません。

ただ、経営者の立場で俺がやらねば、安心できない。あいつらじゃ荷が重い、部下任せじゃだめだ!と些細なことまで首を突っ込み、俺(リーダー)がやらないと、というようなやり方です。

使ってやっているという無意識の意識を持ちながら部下(社員)の気持ちを解っている理解者のようなポーズをとっているのは、同情はしていても下情に通じているとは言えませんよね。

上に立つ者が、何より大切にする必要があるのは、外見上派手で華やかにみえてもその内面の人間的世界では言い知れない孤独感をもって生きているのです。

自分の気持ちを解ってくれる相手以前に自分の話を聴いてくれる相手になることだと思います。

あなたの部下は、一人の人間としての存在感を欲しているのです。

それを認識していたいという気持ち持っていたいのです。

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今回のまとめ

同情と、思いやりの差異は、何となくご理解いただけたのかなぁと思います。

「ツバイザムカイト」とは、相手の立場に立って考えるということ。=思いやり
「アインザムカイト」とは、自分の立場だけで考えること。    =同情

聡明な読者さまなら、この関係だけで良かったかもです(笑)

人は、自分の居場所、存在感、存在価値を探し求めているものです。

リーダーはこれを認識(意識)して部下の存在価値をないがしろにすることがない様に、接することが要求され、やみくもに渦中に入り込ずに、部下を信頼して委ねましょう。

いかかでしたでしょうか。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

次回予告は、「不満たらたら・・・先ずははねつけないで聴いてあげましょう」です。

to be continued…

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