どんなことでも、多数決を求めてくる人っていますよね。
それでもいい場合もあり、それではちょっと・・・
という場合も散見されますが、あなたはどうですか?
こういった背景は・・・
戦後の日本は、民主主義で多数決という方式をありとあらゆる分野に普及させてきました。
小学校の教室で、物事の決定について多数決が絶対の真理のようになっています。
確かに、政治の世界では、いつまで話し合っても仕方がないから、多数決で決議をとってしまうのは構わないと思います。
小田原定評になって、会期延長ばかりになったら税金の無駄遣いになりますもんね。
しかしです。
だからと言って、会社組織や軍隊でやってしまうのは、いかがなものでしょう。
と考えるのですが・・・
ども、harutoです。
おいらのアイデアは浮かばれないかもしれないなぁ
会社や組織のなかでは、決定権を持つ人が必要です。!
当たり前と言われるかもしれませんが、上司が悩む事案の一つに、これがあるのです。
方針を決めないといけない・・・。
どれがいいのか、自分には解らない・・・
部下からは突き上げられてるし・・・
こんな状態に陥っているケースも結構多いのを知っています。
だからと言って、みんな、集まってくれ。多数決で決めよう!
と、やりだしますでしょうか?
営利企業が決定権を多数決で進めたとしたら?
・・・
あり得ません。
船頭多くしてのたとえのように、どこか明後日の方向に進んで行くに違いありません。
そうなると、誰も責任を持つ者が居ない(不在となる)ので、思わしい結果など出る訳がありません。
組織では、これが一番のネックなんです。
- 責任者がいない・・・
- 責任をとれる人材がいない・・・
やはり、幹部がしっかりしていて、下からでてくる意見なり発案を取捨選択し、自分の判断を加えて上層部に報告するべきです。
この段階まで来て、意見を出させたうえで、多数決を取っているようであるなら・・・
中間の管理職なんて必要が無い。
と言われても仕方がないです。
これだと、責任を分散している事と一緒です。
問題が起きれば、
「みんなで決めたんです」「おい、そうだろ?諸君!・・・」
という訳です。
そういった上司はあなたも、いらないでしょう。
いいアイデアが枯渇する訳。
そのあたりの人材に恵まれないと、有能なユニークな意見を持った部下を、すべて殺してしまう事になりかねません。
そうなれば、会社は大損害を被るかもしれないです。
中間管理職が常識的な意見だけを取り上げて、斬新な意見をシャットアウトしていたら・・・
面白い考えを出す人材は埋もれたまま、という事になります。
それは、もったいないですよね。
・・・
それに応えてくれる人も居れば、どうでもいいじゃんそんなこと。
という人もいるでしょう。
あなたは、どちらでしょう(笑)
時代の変化に順応できる人とできない人の違いは何だと思います?
色んな人を見てきて、思うのは、
柔軟な考え方ができる人と、できない人の差でしかないと思います。
どんな場面で、それが現れるか!
A)組織内で、緊急を要する事態が発生した場合、その報告を受けた上司(あなた)は、何が優先されるべきかを判断して、指示をだせるか。
又は、
B)緊急事態の報告を受けたにもかかわらず、書面で説明しろとか、上層部に伺いを立てなければ・・・と手をこまねいているか。
あなたは、どっち?
いえ、どちらの上司を心強いと感じますか?
当然、前者A)だと答えますよね。
あなたが、その立場に立つ人だったとしら、前者となれるかどうかです。
前者となれる人は「柔軟な考えができる人」
多面的で、自らユニークな意見も出せるし、出せるから、ユニークな意見を聞くこともできるのではないかと。
こういう人は、他の部門に配属されてもあまり時間を要さずに戦力になれるし、社外に出ても能力をより以上に発揮することも可能だと思います。
つまり、フリーでも生きていける人、実力派ともいえるかもしれませんね。
社内を見渡すと、それに該当する人は一人や二人はいるはずです。
あなたが、その一人だと嬉しいですね。
このような人が、中間管理職にいると仕事の流れが硬直する事は無いと思います。
しかし、後者B)の場合は・・・
中間管理職となった場合、やれ、規則に合わない、上司の顔色伺いばかり、部下からすればここが、大きな壁になってしまうでしょう。
その人の周辺ですべての流れが滞るので、組織の活性化からすればガンになることもあり得ます。
戦史をひも解かなくても、映画やドラマでもこのような人物は必ず配役として存在していますよね(笑)
という事は、
居るんです!
軍隊の中でも官僚タイプにこの傾向が出ていると、やれ書類が違う、それは書面で報告しろ!
という特徴があるそうですよ。
(友人の話を聴くと(笑))
もし不具合が生じた場合は、それを盾に弁明する材料にするわけです。
自己保身の意識だけが異常に発達して、自分の牙城を脅かされることを嫌い、その時は反撃に手段さえ選ばない。
能力以上の地位に就いた悲劇といっても過言ではないでしょうね。
エピローグ
日本の戦国武将である、武田信玄公は、戦前の軍議の時、配下の武将たちの意見を聴くだけ聞いて、言わせるだけ言わせて、賛否激論が交わされていても、意見が出尽くすまでは一切口を挟まず、良いも悪いも出尽くしたしたところで、最終決定を信玄公が「これでいく」と決定を下していたそうです。
御大将の決定が下されたら、配下全員(選択意見の反対派であっても、主が決めたことにそれ以降異論をはさまないはさませないという威厳があったとあります。
これは、実際に行動するときの方向性は一つであるという事です。
全員が同じ目的に向かって進むという事ですから、統率力も群を抜いていたと思います。
これは、武田信玄の人物もそうですが、配下の武将も、主人への忠臣の厚さとでも言いますか、死地の戦になると心の中で思っていても(覚悟を決めて)それに従うという潔さは凄いと思います。
それには、信玄公の一面で、日頃より武将だけでなく、民百姓達にも「目安箱」という制度を敷いて、色んな意見を申してみよ!と門戸を拓いて、考えを広く聞くという姿勢を持っていたからではないかと考えます。
民たちの意見や提案が、目安箱に投稿されて、その案件が現実に採用されて、改善されたりしたらどうです?
どう思うでしょう?
「御屋形様へ意見を述べたら叶った!」
これは、下々の者たちには、すごい事だったに違いがありません。
そういう一面からでも、慕われて、然りと考えます。
そういう環境を創る事ができる人がいると、とんでもないアイデアが飛び出す可能性だって否定できませんよね。
それって、マジ、嬉しい気持ちになりますよね!
張り切る人だって出てきますよね!
あいつにできて、俺にでき無い訳がない!と思う人も。
凝り固まった頭でっかちでは、難しいでしょう。
やはり「柔軟性」のある人ができる業だと思うのです。
あなたも、こんな上司を目指して欲しいし、なってほしいですね。
最後まで、お付き合い頂き、ありがとうございました。