ビジネスマンもサバイバルなんです12(独断専行は許されない?)

独断専行は許さない! 攻めるか退くか、そこが問題でしょう!

独断専行とは「自分の判断だけでによって行う事」という意味合いですから、
聞えは良くない感じの言葉ですよね。

でも、社会でも軍事でも、競争という種の事案に出くわした時、
ある局面で、必ず必要になる判断に「独断専行」があるのです。


ども、harutoです。

と、個人的には思っているのですけど。

それを許せる人が居ればどんなに心強いか・・・

上に行けば行くほど、会社という組織の中では減っていくような気がします。

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独断専行は悪い事なのか?

「自分の判断だけでによって行う事」という意味合いですから組織という
チームから見れば、良くないと思います。

全てを上層部の裁可待ちで、やっていると、後手ばかり踏む羽目になります。

そんな組織には将来が無い!

という考えを持っているのですが…。

理由がねぇ...

現実を見ると、多くは、独断専行=越権行為

に結びつけられる。

上層部が「俺はそんなこと知らん!」となると、ちょっと風向きが良くない
事案には、必ずと言っていいほど「こいつは、己が自分の判断でやったんだ
から、俺は知らん」「決済を取ってないモノは認めん!」

と、処罰の対象になってしまうことって多いですよね。
こういう会社は、割合多いようです。

結局は、自分たちを無視したことに対する仕返しなのでは?と疑問を呈して
しまいます。

ちっさい会社のうちは、決済稟議でもなんでもいいでしょう。

それをやれ!という事がその会社の文化であるなら、従いましょう。

でも、会社が大きくなると、支店先や、これまた海外となったら・・・
それでも、本社の社長や専務の決済が必要だとやっていたら、
現場は、独断専行するのか拱手して見送るか、判断に迷う姿が・・・
そんな場面を想像します。

これでは、ビジネスでも、戦場でも勝機を逸するでしょう。

同時に勝負ができないという見方もできます。

驚き!責任ある役職でもそうなの?聴いてびっくり!

一定以上の金額というのが5万円。

これを越える費用(買い物)は全て、稟議申請が必要である。

それ「一般職だけでしょ?」

と思いきや・・・

「その部署を束ねる部長であってもそうなんだそうですよ!」

・・・

部長と言えば、部門の長、権限もある責任を持たせている役職でありながら、
稟申なしで、自由に使える資金が5まんえーん!

必要な経費で5万円を超える金額は、稟議申請?

あるとするなら・・・なんか曰くつき?その部長の過去に何かあったとか?
いやいや、そんな会社は無いでしょう?

と思うかもしれませんが、実在しているらしいのです。

それが事実だとして、独断専行を云々という以前に、勝負をかける事なんか、
できるとは思えません。

ビジネスであれば、勝機を逸するという程度の被害で終わりますが、 これが
軍隊の中で起こったら・・・

恐ろしい事

ですよね・・・。
人的損害につながるのですから、影響は大きいでしょう。

前大戦における、スターリングラード攻防戦のドイツ軍第六軍のこと。

撤退の承認を求めるフォン・パウエス元帥の要請を、ヒトラーは却下したこと
で 軍団が壊滅した。
ノルマルンディー上陸作戦の時のドイツ軍は、一番肝心な初期における反撃が、機甲部隊を動かせずに十分な効果を上げられずに終わり、連合軍に橋頭堡を築
かれてしまっています。
この時のドイツ軍の機甲部隊の投入は、すべてベルリンのヒトラー総統の裁可
で行われていたためだったようです。
ここで、驚くのは、戦略ではなく、戦術レベルまで、遠く離れた彼の地、ベル
リンの承諾を必要としていたのですから驚きです。
戦術レベルとは、例えば、今目の前に喧嘩をする相手がいて、相手が殴ろうと、踏み込んでいる状態で「よけていいですか、それとも、殴られますか?」の
お伺いを立てなければいけない。という事ですから。

驚きは、まだまだ続いて、

ベルリンの総統周辺の奸臣たちは、ヒトラーが就寝中という事を理由に、
決裁を翌日の朝に回す という愚かさだったとのことです。

理由は・・・「機嫌を損ねるから」だと。

史実でもこのようなことがあったと記録されているのです。
ヒトラーの晩年は、様子が違ってきたという記録もあり、ドイツ軍内部でも、
ヒトラー暗殺の計画があったようです。

で、こんな状態のとき、どうする?

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独断専行を敢行するか

その時点で最善の判断を下さないといけません。

戦場では
「敵を寄せ付けない、蹴散らせ!」
「橋頭堡を築かれると、具合が悪い。」

そうであれば、敢行する。

ここがポイントです。

独断専行で成功しても、失敗しても、越権行為として軍法会議に掛けられる
のなら、やらずに軍法会議に掛けられるよりも自分で決断した事でそれが
失敗だったとしてもその方が断然いい。と考えるかです。

やらずに、敵を上陸させて、わが軍が後退した。としても軍法会議に掛け
られそうな 雰囲気ですから、自分は最善を尽くしてやった。それで、受ける
方が余程衛生的だと 思うのですが...。

ええっ・・・

私が、現地のフォン・ルントシュテット元帥だったとしたら・・・

機甲部隊を動かします(笑)

「ヒトラー総統とは電話で連絡して許可を得ている。」

等とほらを吹いて、事実が違ってもでっちあげて、やってしまいます。(笑)

今の私は「元帥」ですからどうにかなるでしょう。(笑)
成功すれば、ドイツ帝国に有利な展開になるのでしょうから罰せられない
でしょ?

悲しくは、当時のドイツ軍にはそれができる人物が居なかったのでしょう。
(不運としか言いようがありません)

もし、そんな傑出した人物が居たら、歴史が変わっていたかも知れない
ですね。

もちろん独断専行を奨励している訳ではありません!

現場で、判断して即行動しなければならない局面で、お伺いを立てる時間が
無い場合 どうするか?という次の一手を打つためのものです。

という問題ですので、現場が一番状況が見えている場所ですから、


現場の判断に任せる。


というスタンスの上司がいると素敵ですよね。

現場の状況は刻一刻と移り変わっている

戦時における、総司令部が、前線から丸三日ほど遠方にある場合なんか、
悲劇?いいえ。喜劇です。

報告です!という情報は三日前のもの、これでは勝てる気がしません。
報告で割り出した作戦を三日かけて前線に持ち帰ったとしても、役に立てる
とは思えません。

前線近くに総司令部を持ってくる上官は信頼できます。
鮮度が高い情報を得ることもそうですが、士気を高揚する効果も得られる
のですから。

安全な地球の裏側から命令されるのと、すぐ後ろから命令されて、激励され
るのと、どちらにあなあたは好感を持てるかというお話です。

しかし、そうは云ってもやっぱり間違った判断での、独断専行は避けたい
ところです。

そうならないためには、普段から、上層部はどういう判断を下すか?

というトレーニングは必要だと考えます。

自分で、予測をするのです。

上層部と同じ視点で考えるように訓練していけば、見当違いの判断は避けられ
ると思います。

あなたが、主任なら、係長の考えを予測して、作業の報告をする。
係長なら、課長の考えで予測する。

これは、ビジネスの世界では、なじみがあるでしょう。


この精度を上げていきましょう。

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戦史の中で幾多の独断専行の例が記録されています。

下級将校の見事なものをご紹介。

フランス革命当時のトゥーロン港での攻防戦(1793年)
ボナパルト砲兵少佐?(当時のナポレオン)が既に行ったもの。
嵐のさなか一気に敵の急所を押えて、列強の革命干渉を断念させたのです。
攻撃を開始した当初、参謀たちは慌てふためき、ボナパルト少佐の銃殺を
口走る者すらあったようですが、結果は大成功に終わり、ナポレオン・ボナ
パルト少佐 の三階級特進(准将)となったのです。
実は、この出来事が、ナポレオン・ボナパルトの名をフランス中に知らしめ
ること になったのです。

1941年の香港攻略戦における若林中尉の独断専行も、頭の硬い参謀たちを
怒らせた ものです。
偵察を命じられていた若林小隊が、イギリス軍陣地に接近したところ、
防御態勢に重大な欠陥を発見した。そこで一気に本格的な攻撃を開始、
香港陥落の きっかけを掴んだのです。状況を見た本隊もそれに呼応したこと
によります。
もし、ここで若林中尉が一旦報告に戻り、それからの攻撃だったとしたら、
イギリス 軍が欠陥を補っていたかもしれない。絶妙のタイミングで攻撃を
しかけたからこそ、 たった一日で主要陣地の陥落につながっと言えます。

どちらも、自分の役目というのでしょうか、目的がぶれていない。
そのために一番大事なことを判断して行動したという事でしょう。

目標や目的を明確にして意識することは大事ですね。
その意識を持ち続けている事も然り、ブレないことも然りです。

そっくりそのまま、ビジネスの世界でも通用する事です。

あなたは、どこを見ながら仕事をしていますか?

まとめ

もしも、ボナパルト少佐や若林中尉がいったん戻り、報告してから攻勢に
出たとしたら、相手が欠陥部分の保全に当たり、勝利はつかめなかったと
思います。

絶妙のタイミングで、攻撃したからこそ、
たった一日で、勝敗が決したのです。

これからは、国際化が進み、進むほど自分で判断して行動しなければならな
いことが増えるはずです。
常日頃から、上層部が判断するであろう判断結果を、あなた自身も予測して
上層部と同じ視点で考えてみるという工夫を取り入れることです。

そうして日ごろから訓練しておけば、見当違いの判断での独断専行はまず、
避けられるでしょう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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