ビジネスマンもサバイバルなんです3(膠着状態は案外有効なのかも)

膠着状態とは、物事が進まず行き詰まっている状態、などの意味の表現のことを指して言いますが、これっていいことがあるのか?

ども、harutoです。

「戦うビジネスマン・シリーズ」

お題:ビジネスでも、判断できないときは膠着状態でOK?

一般的には、動きが停滞している時とか、悩んでいることを指していると思うのですけど。

さてさて、どういった話になるのか、興味がありますね!

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引き出しに放り込んでたら・・・ラッキーだった!

ビジネスのお話で、こんなエピソードがあります。

戦前の三井物産で、社長を務めた人が、ニューヨーク支店長時代にどうしても決断できない問題があったそうです。

そこで、考えあぐねて、その書類を引き出しに放り込んでおいたら、数日後の相場の大変動により、彼が選んだ途が唯一の正解だったそうです。

これは、物事に早い結論を出すばかりが能ではない。

というお話の例えでよく使われているそうです。

ややもすると、人は膠着した状態を嫌います。

もやもやするのは、気分もよくないですもんね・・・。

動けないジレンマ、これがビジネスで、組織なら一般社員のレベルには、

「どうするんですか!」

「どうしたらいいんですか!」

って、好き勝手に吠えまくってる人がいるものです。
傍からすると「めんどくさい人たち」ですけどね。

そんなイメージが沸々と湧いてきます(笑)

だから解かります。

皆、少なからず「よりはっきりした決着に持っていきたい」という衝動に駆られることになることはね。

勘違いしないで欲しいのが、膠着する状態が、

「行動を起こしたのちの過程で起きた事か?」

「行動を起こす前の事か?」

という部分です。

これはもう、説明するまでもなく、行動を起こした過程での膠着状態の事を指しているのです。

欲張りは、自分の首を絞めるのにね。

ビジネスでも、より大きなものを得んがために、不必要な損害をだすのは、決して褒められない問題だと思います。

戦史でもそこは同じ、見て見ると、戦いで初期のうちに勝敗の決着がついてしまうことがある反面、膠着状態になる場合も少なくないです。

かなりの段階まで帰趨がはっきりしない事がおおい・・・。

このような状況下の時には、あまり無理をしない。
戦局の打開を焦ったほうが、危険であるということがうかがえます。

一八一五年のワーテルロ会戦では、ウエリントン卿が、全軍を百歩退かせたのを、フランス軍のネイ元帥は「敗退」と判断して、全騎兵を投入、会戦における白眉の大激戦を展開したのだが、歩兵や砲兵との共同作戦では無かったため、決定的な勝利を収められず、多くの騎兵を失って終わったのです。

これは、相手の動きを察知して「後退」と思わせた、ウエリントン卿の膠着状態の打開策の戦場心理戦だった...。

膠着状態で先に動くと、どうしても無理を強いることになるのです。

そういう場合は、何かしらミスが起きるのです。

同程度の兵力であれば、じっくり待った方が俄然有利ですから。

膠着状態であることを承知の上で、それで善しとして戦っている側のメンタルが優位なのは当然でしょう。

膠着状態においては「僅かだけ勝つ」のが戦場での一番賢いやり方。

これを実践していた指揮官(領主・御屋形様)の 武田信玄もその一人。
彼は「戦いは六分四分で、勝つのが理想だ」と説いています。

大勝利を収める場合、猫とライオンくらいの戦力多差があればできますがそれ程の差が無い場合に大勝利を目指そうものなら、味方も無理が生じるでしょう。それ以降の戦いに支障も出る事でしょう。

(この猫は・・・なんだか強そうだね(^^;;

日中戦争における徐州会戦のように、中国軍の大部隊を包囲しながらも、あまりに大勝利を狙いすぎて包囲網が敗れたという失敗もありました。

ビジネスの世界では経費効率という部分に当たります。

一万円の収入を得るのに、一万円以上の経費が掛かったら儲けは無いですもん。
そんなビジネスしてたら利益は出ません。

そこは周知の事実、一般社員から社長までその意識がないと法人は成り立たないです。

戦史ではややもするとここが・・・

勝つためなら経費は度外視するケースも、無くはないのです(笑)
国家予算と比較されるのも困りますけど。

さすがに民間企業ですので、そこは慎重にね!

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まとめ (初めの一歩)

いかがでしたか?

膠着状態は、意識して作りだすこと、乗せられての膠着状態は分が悪いです。

膠着状態は、相手とのバランスを崩して進むのですが、自分から動くのは分が悪い。

膠着状態は、相手がバランスを崩すのを待つべき。

ここも心理戦ですっよ。

膠着状態とお友達に!

そうでなければ、居心地が悪い。抜け出したい。
と焦ってしまい、判断ミスが出る。そうなった側が負けです。

そうそう、もしあなたが、会社の中で、一等地を抜くような新進気鋭の存在だとしたら、周囲から集中砲火を浴びるでしょう?

それは、嫉妬心という最低レベルの人がもつ特有の心理から、発したものですから。

なのでビジネスでも「少しだけ勝つ」

これが一番です。笑

これに気づいた人が結果的には絶対勝ちです。

さすが武田信玄!ですね。

嫡男の武田勝頼は、その点、父からそれを学んでいなかった?
いえ、知ってはいたが、理解していなかったのです。

信玄亡き後、向こう三年は荒事を控え喪に服せとまで、遺言を残していたのに...。

最後まで、お付き合い頂き、ありがとうございました。

少しでも、何かお役に立てていればうれしいです。

【03】

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