harutoです。
今回は、意思と意見とは別物で、大事なのは意思の一致である。というお話になります。
意思の一致が相互に結束して、がっちりとスクラムが組める、汲むためには必要な事です。
あなたが、リーダーであるならこれが無い状態のチームだと、意見だけを出し何も進まなくなることを差して昔の人は「船頭多くして船山に登る」といったのですね。
ウィルとしての意見の一致が大事なのです
号令と命令を混同しないというお話は、前にやっていましたが、混同し、その反動で一足飛びに話し合いでという人使いは、一歩誤ると、どちらが社員で経営者(リーダー)かわからない。という事になりかねません。
経営の民主化ムードという流れがあるので、戦後は、なんでも話し合いムードが強い。
これが必ずしも悪いとは言いませんが、話し合いにはやはり条件が必要です。そうしないと、過去の事例で、板垣退助は、「話せばわかる」といって、テロにより殺害されtました。
話し合いというのが成り立つのは、どこまでもオピニオンとしての意見の相違がある場合です。
意思
これはどちらに向かうかという方向を意味します。
意見
その方向に対しては賛同し、その方向に向かうための手段、方法についてのコメントなのです。
むしろ意見は違って当然、相互に意見は戦わせていいのです。肝心の意思の一致を忘れて、手段、方法についての意見の一致に夢中になるのは、日本人がその傾向が強いようです。
例えば、ウィルとしての意思とは・・・
○○メーカーから△△メーカーにウェイトを移す、あるいは○○メーカーの系列から飛び出し、他のメーカーに参画するというような事です。
意見とはこのためにはどうすればトラブルを最小限にして周囲や得意先に迷惑をかけずにできるかという方法論についての各自のコメントなのです。
リーダーに求められるのは、このウィルとしての方向に対する決定力であり、部下が現実の前でウロウロしている時このウィルとしての方向を示すことなのです。
リーダーシップとは、部下が迷ったときにその迷いを晴らす力であるのです。
話し合いというのはどこまでもオピニオンについてのみ通用するもの
話し合いはウィルの異なるものに対しては成立しない。これは当然です。
それを確認してください。
そこがあいまいなまま話し合いに進む傾向があると得ることができません。
例として、夫婦の話し合いで、お互いが一緒に生活していくという意思が一致している限り旦那の不行跡や、午前様に対して奥様の意見も聴く耳を持つし、旦那から奥さんへそれなりの条件も出せるのです。相互に反省して出直しという事は十分可能です。
しかし、旦那か奥さんのいづれかが、新しい恋人ができて今の相手と一緒に暮らす意思が無くなった場合、夫婦間の話し合いは成り立たた無くなります。あるトラブルが起きた場合、単にオピニオンの違いなのか、ウィルの違いなのかの見極めが大切なのです。
社員の意見を経理に反映させることは、参加意識を持たせ、やる気を引き出すのには有効なやり方ですが、どこまでも、リーダーの出した方向に対する、手段方法についての意見に限る必要がある。これを忘れて、社員のやる気と称する意思か意見かを分けずに訊いていると、いわゆる「軒を貸して母屋を取られる」という事になりかねません。
大きな企業であれば労働組合の実質上の乗っ取り、中小企業であれば部下の独走、暴走に振り回され挙句の果てに倒産・・・なんてこともあり得ます。
リーダーはウィルとしての方向に対して自信をもってそれを示し、それを達成するための方法について、全員参加の話し合い討論を活発に展開することが大切です。
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ところが、話し合いや意見を求める事も今の時代では限界があるかもしれません。
マニュアル型の人が増えているためです。
つまり、教えてもらわないと何もできません。自分で考えて行動して結果を出すという仕事をできない。なので、何でもかんでもマニュアルがないと・・・というご時世ですので、それなら、それで、マニュアルでガンガン締めあげていく事も必要かもしてません。
俗に「名選手、必ずしも名監督にあらず」という事が言われます。
確かにプロ野球の世界でも、選手としては素晴らしい実績のある人がチームの監督としては失敗するという事が往々にしてあります。
企業でも、技術の博士号をもっている人が研究所の所長としてはほとんどのばあい失格している人が多いし、職人上がりの経営者も少し世帯が大きくなると問題を起こしてしまうケースが多い。
そこには何が?
その理由は、それぞれにいくつかあるでしょうが、その一つとしてここで上げるならいすれも「下情通ずべし、下事通ずべからず」の原則を結果として破っていることが問題ナノではないかと思われます。
名選手でも、この原則が守れる人は名監督、リーダーになれています。
まとめ
リーダーは、意思(ウィル)と意見(オピニオン)をきっちり区別しておかねばならない。
リーダーはウィルを示せ。自信をもって。話し合いは、一致したウィルの下で、その手法手段を討議させる事。
「下情通ずべし、下事通ずべからず」の原則を守るべし。
リーダーになるのでしたら、これも習得すべきスキルです。
いかかでしたでしょうか。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
次回は、
「意思と意見は、区別することで、やる気を引き出してみましょう。後編」です。
to be continued…