ディレクティブを前提とする人の使い方には限界が…命令で動かす勇気 後編

ども、harutoです。

現若者には「ディレクティブな人の使い方」というのに限界があるというお話を「前編」でお伝えしました。

「一を聞いて十を知る動きを期待する」それ自体を理解してくれる人材が、いないとどうにもこうにも…

そこで、後編では、正しい人の使い方、責任ある人の使い方、納得ずくの人の使い方の原則は「命令による人の使い方」であるというお話をします。

あっ!「命令」という言葉に嫌悪されているかもしれませんね。

最初は私も、命令するだとぉ!!

と思っていた時期もありましたが。

命令とはどういった意味なのか、説明もしていますので、是非読み進めてくださいね。

 

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ディレクティブにこだわらない

ディレクティブが成立するには「有無相通ず」「以心伝心」という条件が必要になることは前編でお話したところです。

これが無い所では「笛吹けど踊らず」になるのは当たり前と言えるでしょう。

 

現代の若者は日本人の中の異邦人に近いといえそうです。(-_-;)

漢字を知らない、言葉を知らず、意味を問いかける事もせず、考える力を持っていない。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

※「有無相通ず」
一方にあって他方にないものを互いに融通し合ってうまくいくようにする。
※「以心伝心」
文字や言葉を使わなくても、お互いの心と心で通じ合うこと。

もとは禅宗の語で、言葉や文字で表されない仏法の神髄を、
師から弟子の心に伝えることの意味。

※「笛吹けど踊らず」
《新約聖書「マタイ伝」11章から》手を尽くして働きかけても、人がそれに応じて動き出さないことのたとえ。

 

「命令」と「号令」を混同していませんか?

最近の子は言う事を聴かん!という話を耳にします。

年配の上長が最も多いですが。(笑)

 

最近のは命令では動きませんからな。とか、最近のは号令では動きませんからな。というボヤキです。

混同しているとはどういう意味かといいますと、号令というのは、命令の中の3つの条件の中の一つに過ぎないという
部分です。

では、命令という定義はといいますと

  1. .その問題を取り巻いている状況把握をする
  2. その中で上司としてどう決意し、その結果に対して全責任を負う事をハッキリする
  3. その決意に沿って、具体的な指示を与える

という事に落ち着くと思うのです。

3つの内どれか一つ欠けても命令とは言わないのです。

号令は、この3番目に当たる具体的な指示の事になりますね。

しかも大切なことは、命令を受ける側は、この3つに対して納得ゆくまで命令者に質問をする権利を留保するものでなのです。

そうなると、命令する側もそれなりの責任(真剣さ)も必要になるし、第一条件の情報の把握が不完全だったり、曖昧であったら、肝心の命令が狂ってしまうためそれ相応の覚悟も必要になるのです。

なので、ディレクティブな人の使い方ができる場合は、この3つの条件を必要としないので、上の者にとっては楽なのです。

わぁー 汚ったねー なぁー という感想が出てきそうですね。

過去の例でいえば、戦前の軍国主義時代の「上官の命令だ」という問答無用のパターンです。

しかもこの号令(指示)を命令にすり替えて通用させてきたことが勘違いを作った原因でしょう。

 

貴様、上官に口ごたえするのか!

上官の命令に背くのか!

と、使い勝手が良かったんでしょうね。

 

この一言で、鉄拳制裁なんかも、できたようですから。
納得できない話も多かったと思いますよね。

実際、号令で素直に動くのはロボットか奴隷かファシズム時代の大衆くらいですから。

命令によってとなれば上の者が先ず勉強しなくてはならないという辛いことになるのですね。

 

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本当の「命令」で人を使う

人が、納得して、得心してと、いうときは、正しい命令を受けたときなのです。

命令は軍隊だけではないし、必ずしも上から下へと言うだけでもありません。

上下左右、恋人間、夫婦間、親子の間でも相互に命令というのはあり得ます。

亭主関白的な「俺の言う事を聴け」「俺の言うとおりにしろ」は号令であって、命令ではないのです。

これを改めて確認していただきたいです。

 

例えば、仮に奥さんに対して「こういった情況だから今度の日曜日にいっしょに実家へ行けなくなった。その結果、どんなに実家で悪く言われても、その責任は私にあって君にはない。なので、申し訳ないが君一人で実家に行ってほしい」これなどは、言葉遣いは優しいが、本質は命令なんですね。

もし、ここで奥さんがふくれるとしたら、

情況説明がいい加減のときか、その情況に不信感を抱いたとき…

例えば「何とか言っちゃってゴルフに行くのではないのか?」と思ったときですよ。

命令で情把握能力が大事なのはこのためです。(笑)

 

ディレクティブな人使いができないご時世にはこの「命令で動かす勇気」を持つことに意味があるのです。

命令を受ける側が、納得できる内容というのがポイントで、その命令の全責任は命令を出す側にあるという事です。

それを勘違いしないように、3つの条件を常に考えて命令するようにしてほしいですね。

お忘れなきよう。

 

まとめ

ディレクティブな人の使い方をするのであれば、それを理解できる人材がいないと成り立ちません。

そこで「命令による人の使い方」を利用します。

1.その問題を取り巻いている状況把握をする
2.その中で上司としてどう決意し、その結果に対して全責任を負う事をハッキリする
3.その決意に沿って、具体的な指示を与える

この3つの条件を網羅していなければ命令とは言いません。

これが大事な部分です。

命令を受ける側が、納得できる内容というのがポイントで、その命令の全責任は命令を出す側にあるという事です。

リーダーになるのでしたら、これも習得すべきスキルです。

 

いかかでしたでしょうか。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

次回は、
「リーダーなら、意志と意見を区別しなさい」です。

to be continued…

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