リーダーとは人の上に立つというだけでは不十分です。
部下(人)やメンバーをフルに動かす(活用)ことが、最大の仕事です。
ども、harutoです。
リーダーに必要な要素や資質という事になるのです。
こんなことを言い出すと決まって「そうじゃない」リーダーは包容力があって仲間を見捨てない、人の前に立てる人だ。
という感じで、反論してきます。
確かに、そうゆう側面もリーダーには必要でしょう。それは肯定できます。
というより、それは当然です。
それを承知の上での「これ」なのですから(笑)
仕事をするという事を見るときは、2つの見方ができると思います。
①自分が働いて果たす仕事
②他人(部下)を動かして果たす仕事
①に相当するのは、
企業では社員レベル、軍隊では、兵隊レベル、映画では俳優さんや、タレント、スポーツなら選手がこれに相当します。
②に相当するのは、
経営者、将軍や演出家、監督などがこれに相当します。
言うなれば、将棋の指し手と駒の関係と言えます。
将棋士(棋士)は手の内なる駒を相手の王を制する為に、数十手先を読んで駒を動かしています決して盤上を動き回っているわけではありません。
相手を知り、こちらの動きに合わせた選択パターンをすべて読み出方を予測し、その結果の数手先にまで考えを巡らして指していると言われます。
リーダーは「人を自分のペースで動かすことが仕事である」という意識を再確認することです。
そうするために必要な力と条件を持つことが求められているのです...。
リーダー自身がアタフタと動くべきではない
将棋をイメージしてお話を進めさせてください。
これが一番わかりやすいと思いましたので。
差し手であるべきリーダーが、単なる飛車や角のような大駒になっているケースが多くないでしょうか?
例えば「うちの課の売り上げはほとんど私がやっているのです」と得意げに語るのは、営業課長というポストではなく、単なる「セールスマンの大物」にすぎないことを、自ら認めているようなものです。
そのため、この営業課長は「リーダー」ではないのです。
自分が動いて果たす力はありますが、人を動かす力そのものがないのです。
資質というものでしょうか、性格上かもしれませんね。
こんな人は結構会社にはいらっしゃるのではないかと思います。
一人や二人ではないと思います。
会社の古参というだけで、どこを見てもリーダーとしての資質も条件も無い人が、上席に位置するとかね。
これは正直、本人もチームにも不幸な事です。
どうやって指導するか動かすかという事が解らずに、そのポストに就くのですから、努力あるのみ、精神論と的外れの命令指示というワンパターンしかやれないのです。
人を動かせないから自分が動かざる得ないだけです。
リーダーとは人を動かす、しかも強制ではなく心から動かすことが仕事であることを、確認しておきましょう。
動かすために必要なことは「馴致と順応バランス」です。
馴致と順応の「馴致(じゅんち)」と読みます。
辞書を引くとこの意味は
- なれさせること。なじませること。
- 次第にある状態になるようにしむけること。
となってますが【ここでは自然にそうなるようにという意味】で捉えて、自分のペースで動かすためにはそれなりの力と条件が必要であるという解釈です。
順応(じゅんのう)とは、生物の個体がその生態系における変化に対応し、気温の変動、水や食料の入手状況、その他のストレスを生き延びられるようにする過程であるという意味ですが【ここでは馴致の為の力と条件という見方】をして頂
くといいと思います。
自分のペースで動かすためには、それなりの力と条件が必要であるという事なのです。
馴致(じゅんち)と順応(じゅんのう)のバランス?
馴致と順応のバランスという面から、リーダー及び人の生き方を見ると、三つのタイプが想像できます。
- 理想のリーダー型 馴致の世界と順応の世界のバランが取れている
50:50 - 大企業に勤めるサラリーマン型 馴致の世界と順応の世界のバランが崩れている
20:80 - ワンマン社長型 馴致の世界と順応の世界のバランが崩れている
80:20
1.の理想のリーダー型は
「あの人はエラソーにするだけの事はある、俺らと力や読みの深さが全然違う!」と、言われるタイプです。
2.大企業に勤めるサラリーマン型は
大方のサラリーマンの大部分がそうです。持つべき力と条件だけをどんどん押し付けられて、部下も同僚も家族も、少しも自分のペースで動く世界がほぼ無い人です。
ノイローゼを引き起こしかねない。
3.ワンマン社長型は、力も条件もなく権力や金の力で人を動かすファシストタイプです。
中小企業のワンマン社長に多いタイプといえます。
その必要な力とは?条件とはいったい何?
その答えは「他人を動かすには、どうすればいいのか?」ということです。
あなたは、どうされたら「やってやろう」という気持ちになりますか?
これまでにもいろいろ記事にしてきました。
- 権威が必要です。
- 信頼が必要です。
- やさしさの中の厳しさも必要です。
- 仕事上平等はあり得ない、公平な評価ができる事も必要です。
- 非情な裁きができる事も必要です。
- リーダーの分を知れ!も必要です。
そうですね、これまでの記事の中もヒントや答えがいっぱいです!
あなたは、どんな人に「ついていこう!」と思いますか?
自分がこの人は信用できるとか、信頼感を感じるとか、
じゃなければ「ついていこう!」とは思いませんね。
まとめ
人それぞれではあるのでしょうけど、
「あなたが、その人を信じられるから」
という気持ちになっているのです。
とすれば、「あなたに、ついて行きます」と部下が口にしてくれるように、あなたがなるためには、
「あなたが信じられる人になればいい」
リーダーは人を自分のペースで動かすことが仕事であるという意識を再確認することです。
それを行うにはリーダーは必ず、 好き嫌いで判断しないために賞罰権を持つこと。
公平な判断を行うには、客観的なものさしを持ちつづけること。
緊張と解放のバランスを意識すること。
報告(中間報告)を受けることが仕事でもあること。
もう、答えは出ていますよね。
あと、経験もリーダーには必要です。
部下にやらせる仕事はリーダーも答えをもっている必要があるということです。
あなたが認めてもらった事も大事ですし、それが無くては人の上に立てないはず。
(他人から認めて貰えたことは、あなたの自信の源なのですから)
自分ができないことを部下にやらせて、失敗したら叱責するなんてのはリーダーではありません。
そんな、リーダーがいたら、
あなたが、そのリーダーの代わりなったほうが、世の為、会社の為、部下の為です。(笑)
いかかでしたでしょうか。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
次回予告は、「どうしても欲しい!・・・えっ・・ポッ」です。
to be continued…