リーダーに求められるリーダーシップは陣頭指揮をすることではない。えっ、そうなの?

リーダーシップの認識について多いイメージは、

  • チームの責任を任されている
  • みんなの先頭に立っている
  • みんなを牽引できる

というイメージが強いと思います。 先頭に立って奮戦するとかです…。

勿論、それは正解です。私もそういう人や、それができる人が、リーダーシップを発揮しているな! と考えていました。

確かに、これもリーダーシップとして大事なものですが、このレベルは下級指揮官レベルであり、 上級指揮官や、CEOレベルの持つべき、リーダーシップとはちょっと違うと感じています。

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考えて欲しいのは、この二つの力です!

  • 部下や周囲の人々の迷いをスッキリと取り除いてやる力
  • 不確かな明日に向かう一歩を踏み出す勇気を与えられる力

この二つを成す為に、リーダーとなる者には、

判断力
洞察力
決断力
勇気
強い意志
不退転の信念
優しさ、慈しみ

等が求められるのです。

熱血漢、熱男、熱女だけでは足りないもの

熱い猛烈タイプはリーダーシップの決定的な条件ではないのです。
陣頭指揮、率先模範も時には必要で、大事だと思いますが、これだと困ります。

先頭に立って「行くぞ!おらー!」と敵陣に切り込んでいきました。

後ろを振り返ったら・・・

誰もついてきていませんでした。」

これは、笛吹けど踊らず。

必要な要素ではありますが、陣頭指揮のリーダーシップの限界を示す言葉としてぴったりですよね。

最近の厳しい状況では、上の者だけが、カリカリして肝心の部下や周囲は、シラケてしまっているケース。

身をもって、迷いを晴らすスタイルですので、やる方も身が持たない場合もあるし、そもそも、リーダーシップ=陣頭指揮と考えているのが間違いです。

今時、不確かなものに向かって、やりなさい!と言っても人は動けません。

大丈夫なの?

では、ためらいもあります。

この時に「私、もう一度やってみます!」という勇気を与えられる力です。

これができないため、リーダーが自ら動き回らざる得ない。

これは傍から見れば、リーダーシップのなさ。

陣頭指揮、率先垂範が、大義名分化してしまっているような気がします。

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山本五十六の「やってみせ、やらせてみて、・・・」

山本五十六の「やってみせ、やらせてみて、・・・」これ、私も好きな言葉ですので 良く勧めます。

ただし、やるのは、初めての人へ初めて教えるときです。(笑)

会社のトップやトップ陣の人たちが、これを「自分が行う行動指針としたいと言ったら」

ちょっと違ってると思います。

(素っ気なく、「そうですか、素晴らしいですね」ーと言いつつ、「違いますよ」とは口にはしな
 いと思いますけど・・・)

部下の迷いを晴らす力が必要です。

人は、大人も子供も、前に進もうとするとき、その気持ちが強いほど、迷っているものです。

ここでいう迷いとは、方向はあっているのか?見失ってないか?

自分がこれを選んだんだが・・・

自信が揺らいでいる時などに生じる心理的な、不安感であるからです。

なので、この迷いは、マイナス面で取られることが多いと思いますが、この迷いは、言い方、返事、 視点を変えると「やる気の表れ」と考えられるのです。

例えば、ある人の家に訪問しようとして、道に迷い、分からなくなった時、あなたは道端に座り込んで 考え込みますか?

どれだけ考えてもきりがないでしょう。

きっと、近くの交番、お店、人を見つけて、訊きますよね。

その方が、確実だし、手っ取り早いですから。

一番まずい方法は、迷ったままウロウロと動き回ってしまうこと。
何とかしないと! この焦りから、答えがないまま動き回ることです。

これの典型的な行動が、ニュースに飛び込んでくる山での遭難ですね。

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前進する気がない人は迷いがない。

これは、動くということ自体考えていないわけだから、迷う必要が無いわけです。

道路の標識やインターチェンジの標識は、ドライバーのためのリーダーシップの役割を果たしていると考えてみてください。

標識が読めなかったり、誰かが悪戯をして、標識を取り替えられていたら、あなたはとんでもない所へ行ってしまうでしょう。

欧州(ヨーロッパ)での戦争で、後方かく乱にこの手の工作が使われていたようです。(笑)

上に立つ者が、いい加減で無責任な指示をしたりすることは、この標識のすり替えと同じ行為です。

それ故、いたるところで混乱が生じます。

見方としては、迷ったときに訊いてくるという原則に立つと、うっとしいほど訊いてくる部下ほどやる気がある部下という事になりますね。

何も訊いてこない部下は、良くてロボットのように言われたことだけ機械的にしているか、悪い場合は、まったくやる気がないかのいずれかでしょう。

上に立つ者は、やる気のある部下の迷いに的確に答え、部下の迷いを晴らしてやること。

迷いに的確に答え、部下の迷いを晴らしてやることこそが義務であり、そのための力が必要なのです。

※ここで、注意が必要です!

迷いに似た悩みと混同しないことです。

迷いと、悩みは違います。

迷いは、明日に向かっての不安であるのに対し、悩みは、過去と現在に対するこだわりであるからです。

いわゆる「未練」というやつです。

この悩みに大真面目に取り合うことは、上に立つ者としては慎重に!

悩みは、ぶっちゃけると、こだわりを捨てる気になれば一瞬で消え去るものです。

振られた女に未練があり、こだわり夜も眠れないというのが悩みです。

済んだことに対して何時までもクヨクヨしているさまも、悩みと云えます。

現在の生活や地位や名誉にこだわり、身動きができないのが悩みです。

人は、迷いで「迷って迷ってノイローゼになること」はほとんどないでしょう。

「悩みでノイローゼになる」のが多いのです。

悩みは本質的に自分の未練心との闘いでしか解決することはできないと思うのです。

あなた(リーダーシップを取るべき人)が部下の悩みの蟻地獄に引きずり込まれないようにすることが大切ですね。

まとめ

考えて欲しいのは、この二つの力です!

  • 部下や周囲の人々の迷いをスッキリと取り除いてやる力
  • 不確かな明日に向かう一歩を踏み出す勇気を与えられる力

この二つを成す為に必要な「判断力、洞察力、決断力、勇気、強い意志、不退転の信念、優しさ、慈しみ」等がリーダーには求められ「熱血漢、熱男、熱女」だけでは足りないのです。

陣頭指揮も必要な場面もあるでしょう。でもそれだけでリーダーシップを語らない事です。

いかがでしたでしょうか。

最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。

次回予告は、「問題のランク付け」です。

to be continued…

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