周りの仲間から、突然「質が低い」と言われたときの心境は・・・
これは、きついですよ。
もし、自分がそうだと言われたら、いえ、思われてると考えただけでも、意志が弱い方には、心臓に負担がかかるかもしれません。
そう思われているとしたら、これを避けては通れないでしょう。問題です。
それに「質が低いならどうしようもない」という諦めは通じない。
たとえ、質が低いと言われても、それでも、同じ成果を出せるくらいにしなければならないのですから。
ども、harutoです。
質が低いという要因は人によりけりです。
それをひっくるめて、成果の質を維持するための必勝方法は何か?
と自問自答しています・・・
その答えは「システム化」にありました。
良い人材が揃えば問題はない!
ヒントは、世界各国の軍隊が採用しているのです。断る理由がありません。それに実証済みです。(笑)
米軍海兵隊の訓練でも取り入れているのですから・・・
良質な人材が揃っているなら、その組織が機能するのはけだし当然です。
これは軍隊だろうと企業だろうと変わらない真実です。
厳選された人材で構成されたチームが優秀であったことは、アメリカ特殊部隊が、十二名の選抜メンバーで大きな戦力になっていたこと。
イギリスのSASも特殊部隊で、少数精鋭であり、特殊作戦部隊のお手本のような存在で今も君臨しています。
しかし、質の良い人材というのは、そんなに数多くいる訳ではありません。
軍隊なら、国家全体が人材供給元になるので、枯渇することは無いでしょう。
選抜によって他の部隊から引き抜いたとしても、それでその部隊が著しく弱体化することも無いでしょう。
ところが、民間企業となるといくら採用試験で優秀な人材を取ったつもりでも、いざ仕事をさせてみると期待外れになることも多いそうだ。
企業の体質に合わないのか?
与えられた仕事に不向きなのか?
まさか、大学入試と採用試験で、精も根も使い果たしてしまったとか?
中々、伸びてこない。
そんなこんなで、企業で特定部門に優秀な人材を集中したら最後、他の部門がたちどころに手薄になってしまう事になりかねません。
では、どうするか?
良い人材が揃わなければ解決策として「システム化」がある
人材が思うように集まらない場合、どのように対処すべきなのか?
その答えが「システム化」です。
あなたも含め、多くの方は「教育する(教える)」ことだと思ったのでは!?
それも、間違いではありませんし「教育」も大事なことです。
ここでは、その「システム化」を取り上げます!
戦史を紐解くと、教育がほとんど行われていなかった中世や近世までの軍隊では、将校と下士官を除くと、その質たるものは惨憺(さんたん)たる有様だったようです。
読み書きができないから、ただ指揮官の指示(命令)通り右往左往するのみだった。
ここにヒントがあったのです。
この時代のヨーロッパの軍隊は自国の国民という訳ではなく、傭兵の全盛だった様子。
この背景から「なるほど!と考えるもんですね!」と感心したものです。
傭兵の代表格として有名になった「イタリアのコルレオーニ」つまり訳すると、失礼します
訳すと「金玉」という立派な姓をもつ傭兵隊の隊長です。(失礼しました)
戦争をビジネスとして仕組みを作っていた!
傭兵隊は当時、現金収入がある唯一のビジネスだったようです。
戦争をビジネスとしてとらえ、傭兵を率いて、雇い主との契約で戦っていた。
あっ、今のゲームみたいな戦闘をイメージされていると「戦争をビジネスとしている=死神」みたいに「非道的」と感じると思いますが、当時の戦争には騎士道精神に乗っ取り行われているスポーツ感覚的なイメージ色の方が合ってると思います。
そんな時代の頃からのお話です。
この時代の戦争は兵力が決め手になるのです。契約の総額を決める材料だったので、傭兵隊隊長は水増し請求をするのです。
こういう事です(笑)
自分の傭兵隊の兵力が6700名だとしたら、契約時には8000名といった具合で申告するのです。
バードウオッチングの観測じゃないので(そんなもの無いし)分からないのです。
それに戦争は戦いなので、戦死者が出るのが普通です。
水増しした分は雇い主には判断つきません。
それに・・・、
いざ合戦(戦闘)になると…(傭兵が全盛だったという事は、相手も傭兵です)
双方は、一応対峙して射撃をし、近接して剣を交えます。
ですが双方共、命あっての傭兵家業であるわけですから、生死をかけた戦いなどには決してならない。
やがて、夕刻になり、この日の戦闘が終わる。
実際の戦死者は事故にあったような不運な者が、数名から十数名でしかない。
両軍の将校は握手を交わし、エールの交換をして別れていく。
大学の対抗試合のような感じです。
雇い主のもとに戻った傭兵隊隊長は、激戦の上、敵を撃退し、死者と行方不明者を合わせて1300名出たと報告する。
ちょっと笑えそうなお話ですよね!
これがまかり通っていたのです。
幽霊兵士だった1300名がそこで役に立つ数字として示されるのです。
その補償金を請求するわけです。
ビジネスしていますでしょう。
傭兵隊コルレオーニ隊長は・・・(笑)
傭兵たちは、耕す土地田畑のない貧しい地域の土地出身者で、傭兵隊長に喰わせてもらい、僅かな給料で満足している。伝統的に傭兵にはスイス人が多かったようです。
スイス人は平和を愛する国民だというイメージを抱いていますが、実はヨーロッパに冠たる傭兵の人材源はスイス人だったのです。
現在、スイスは中立を掲げている国家としてご存知のはずです。
スイスは国民全員が軍人で、一家に一人一台自動小銃があり、国運を掛ける有事の際は、国民全員が戦える国でもあるのです。
ルイ十六世を護って暴徒と戦い、全員玉砕したのはスイス人傭兵でした。
フランスや他国の出身の護衛が逃亡した後も、ひたすら雇い主に忠節を尽くしたのは、ひとりスイス人傭兵たちに他ならなかったのです。
なぜ、そこまで戦えるのか?
彼らの心境・・・
彼らがなぜ、数万の暴徒の前に立ちふさがったのか。
それは、そこで逃げればスイス人傭兵の職が無くなるからです。
それ程、傭兵しか彼らには職が無かった。
フランスの外人部隊初期、多数のスイス人が在籍していたと記録が残っているそうです。
忠誠心だけで、自己犠牲を容認できるような、全滅するまで戦う…いや戦えたるのだろうか。
指揮官と下士官、そして兵が同じ地域の出身では、自分だけ脱走するわけにはいかないという理由もあったでしょうが…。
兵は、読み書きもできないわけですから、命令や指示でしか動けなかった。
だから軍隊(傭兵隊)では全ての工程を分業化して、システムとして特定の事だけをやらせたのです。
所定の位置に立たせた上で、指揮官の命令により、決められた順番と自分の役目だけを果たすわけです。
ちょうど、製造工場のライン流れ作業と似たようなものです。
一人で分担する(責任を任される)範囲が実に狭い。
これなら、非熟練者もラインに加わってもすぐできる(戦力になる)
すべてをシステム化にすることで、熟練には程遠い人材でも、問題が無いのです。
人材を成果が出るように仕組みを作った故人の知恵には敬服します。
「あいつに期待していたが、使えん」と切り離すだけが上司じゃありません。
が、しかしこんな思考をしている人をやはり良く見かけます。
どれだけ自分ができる人かなんかは、傍に置いておいて批判ばかりしている上司とか、見るに堪えないと思っています。
あんたが、その子と同い年の頃を思い出してみてください。
対して変わんない「ひよっこ」だったのでは?
人材を効果的に扱うには、このやり方は一考する価値があると思います。
上司や先輩になるあなたには、使い方が合っていなかった。という考え方をしてみて欲しい。
この例のような中世のお話はぶっ飛びすぎかもしれませんが、作業の一つ一つを細分化して、パーツごとに進めさせる。
パーツが揃えば、そのパーツとパーツを組み合わせる指示を出すことで、一つのモノが出来上がる。
というシステム化を考える。
もちろん、これを考えるのは上司であるあなたです。
細分化する、システム化する…
これができる人は、その仕事に精通している先輩にしかできない事!
そうです、上司のあなたしかいない!
まとめ
戦力は、大っきい方が良いに決まってます。
新人をいくら投入しても、成果が低下しないシステム化を考察してみてください。
もちろん、仕事の内容で違てくると思いますけど、目的は「細分化、小さく分ける」こと。
あと、「どれだけ共通する作業にまとめられるのか」又は「容易に作業ができるようになる」のかは、先輩!
あなた次第という事です。
一つの作業は、細かく、簡単に、分かりやすく。
実際、それ程難しい事ではありません。
あなたが、先輩から始めて教わったときのことを思い出して!
一度に全部、説明を永遠と受けましたか?
先ずは「xxxxのやり方」これを教えるぞ。
さぁ、今度は自分たちでやってみろ。
ほら、あなたが、仕事を教わったときの作業手順とおんなじです。
ある一定の作業をちゃんとできるようになるまで教えて、やってみる。
それができるようになってから、その作業の次にある作業をまた同じように教わる。
それも、できるようになたら、また次の作業を教わる。
ビジネスでは、人的損耗が、戦闘より低いですので、同じところを繰り返すだけではありませんが、一つができるようになるまでは、やることは繰り返し繰り返し行うことで、憶えてしまうでしょう。これです。
軍隊でも、無意識に体が反応するまで行うのです。
できない原因にもなる「必要がない部分まで一気に教えること」失敗するのは、あれもこれもと、作業項目を新人に良かれと話しても、絶対消化できない人がでてくるはずです。
ここで、周りを見ながら理解不足で「不安」でも「解かりました」と言わざる得ない状況を作らない事です。
複数いれば、一連の作業のーつをそれぞれに教えるのです。
2,3個くらいにグループにして、それができるようになったら、入れ替えて作業をさせる。
新人が一人の場合は、一緒に作業をしてやる方法になると思います。
こんな場合に、ケースバイケースで、対応できるのも上司、先輩ならではです。
経験がモノを言いますね。
すると、感がいい部下は、ここで、一つ一つの作業が繋がっている事を悟るのです。
そうすると、この先にはどうなるのか!この作業の下はどうなっていたのか。
という事に気が付き理解でき、ここで初めて「自分のやっている作業の意味が理解できる」そうなれば「仕事をした!(する!)」という実感が湧くのです。
仕事を理解するという事は、自分でイメージが湧くということ。
それが自信にもなるので、モチベーションが上がります。
それでいて「こうすれば、もっと」という意識が芽生えると、自分で考えるようになって行きますよね。
試してみてください!
最後まで、お付き合いしていただいてありがとうございました。