今回は、営業車で移動中のラジオから、ひょんなきっかけで、思い出したことを記事にしました。
あなたの貴重な時間を無駄にするかもしれませんね。
・・・
営業で外回り移動中・・・
運転中何気にラジオを聴いていたら、テーマ「・・・りょうの体験談」を募集してまーすという声が聞こえました。
りょう?
文字にすると、良、漁、量、寮、料、亮、両、了・・・といろいろありますが、
音声だと「りょう?」・・・前後のトークをぼんやりとして聴き洩らしてたので...
勘違いするところでした。
案の定「寮生活の体験談ではありませーん」と訂正するナレーションが入ってきたんで、やっぱりいた!
俺と同じような奴が、って思いました。
ここでは「漁の体験談」というテーマです。
漁師さん、漁にまつわる事なら何でもOKらしい・・・
僕は、釣りが好きですので、ラジオを聴きながら、漁の体験を回想していました。楽しい時間でしたよ。
ラジオへは、投稿できなかったので(勤務中でしたし)、それならば、書いちゃえ!と「ブログに!」自分本位な記事になっちゃいますが、息抜きに思い出を回顧するのもいいかなと思いました。
博多湾で地引網の漁を体験した時のお話。
もう、2000年前くらいですか・・・
いやいや、2000年くらいの時のお話です。(お前は何歳やねん?)
実は博多湾で、スズキを釣りに行こうという話が持ち上がって、もちろん船釣りです。
仕事関係で「釣り好きな方々」からお誘いを受けてまして、一緒に行くことになりました。(嬉)
博多湾内で船釣り、ターゲットは「鈴木さん」・・・「スズキ」です。
時期は7月に入ってすぐくらいです。
出航は姪浜港から、深夜2時。
今の時期は、大体日の出が5時くらいだったので午前中の釣行だとしたら早くても出航は4時前後と思ってたんです。
・・・ 午前2時...ちょっと早いな?
早すぎないかな?と、怪訝には思ったんですが・・・
だーれも文句も言わないのです。皆さん釣りキチなんですね。
いざ、現地集合!
皆さん思い思いの格好で。時間より1時間前に来たぞーって。
あんさん、どこで寝たん?
ネタ(寝て)ないですよきっと。
寝てなさそうな方、眠たそうな方、テンションがすでにマックスな方。
でも皆さん元気いっぱいです。
・・・お歳を召した方も多いのですが・・・
10名くらいの参加で、20代は自分だけでした。最高齢は60歳くらいです。
船長さんはと、・・・おじいちゃんさんです。どう見ても65歳くらいやないかと、足取りはしっかりされていて、ありがちな不愛想な感じです。(汗)
乗合船かなー、どれくらいの船かなー、トイレもあるよねー
なんて、軽い気持ちでしたが、
船着き場(湾内)案内されたのは、
どっからみても、漁船!そのまんまです!
うぉー チャータか!
乗り合い船とかではなく、漁師さんの船でした。
意外でした!
予定通り、定刻には、出発!
姪浜漁港から出航です。
挨拶して、乗り込みました。さすが皆さん慣れたものです。ひょい、ひょいと船上に。
予想通り船上では、釣れる前の自慢話に花が咲いてまして・・・
「知ってる人はね、どれだけ自分が釣りキチか!
とか、どこに行ったとか、こんなん釣ったぞ!
こうやって釣るんだ!
とか、
俺の獲物は高いんだぞ!
などなど・・・」
この日は予定通り、スズキ釣りです。餌は、生きエビです。
船から釣るという情報通りで、手釣りだと思ってそれ用に準備し、獲物は持ってきていませんでした。(ここでいう「獲物」とは、竿やリールの事、釣り具の事です...)
皆さんは、ご自慢の獲物を持ってこられてます。
さっと眺めたら・・・?
獲物を持ち出して獲物の自慢をしてる方も・・・
こうするとか、ここをこうしてとかって・・・
獲物自慢の始まり始まりー!
釣りの初心者であれば、へー、そー、すごい!とか、話に合わせて聴けるのですけど、何分自分も釣りに関しては自信を持ってますので、反論、異論がいっぱいあったんですけどね。
今日の狙いの「スズキ」って、メートル級なんですよね。
湾内での釣り、水深も10m程度ではないでしょう。
もっと深度があると予想しています。
スズキはスズキ科目スズキの出世魚ですので、呼び名が成長とともに変化します。
セイゴ、フッコ、スズキと、~30cm、~7、80cm、それ以上!
お話し中のその獲物だったら、耐えられないよなぁ・・・
ラインも、細いような事言ってるし・・・
どうやってそれを選択したのか不思議でしたね!
てなことを考えながら、どうなるだろうと想像してました。
ふと!エサは?
と気になって、船長に訪ねました。そしたら、それを、これから捕るという話でした。
そう、ここからが、漁体験!の始まり始まり!
で、どうやって捕るのかなぁ・・・興味津々です。
しばらくして、
船長から「地引網をする」「2時間ほど」「漁ばするけん、そこらへんで寝ててよかけん待とりやー」
えっ・・・「なるほど、これか!」と思いました。
すぐに釣りが始まるんやなかとねー
という声をよそに、船長は黙々と漁の準備をしてはります。
まぁ、船の上じゃ船長が隊長さんですし、言う事は訊かんといけんし、
その地引網で、一緒に餌の生きエビも捕るという事なんですから。
赤いエビはつまらんけん、捨てろやー、茶褐色の10cm程度のエビが捕れるけんが、そればあつめてやー
・・・必然的に、鹵獲する品定めをして、選別しろという訳ですね。
僕らに・・・(やるねー船長! 人件費0円)
まぁ、地引網を引くというのは、始めての体験ですし、エサを捕らんと釣りができんし、それまで、ジーーーーっっとまっとてもつまらないし...
船長の話に乗って、漁を手伝うことにしました。
と言っても、最初は網を落とすだけ、電動です。
船尾に荷重がかかるのは体感できました。
ロープに触れていると、海底のごつごつした感じも伝わってきました。
さすがに「今魚がかかったぞ!」なんてのは判りませんが...。
後は、小一時間引きずりまわして、網の回収、ここからが、本番でした。
一応、電動でしたので、なんもすることは無いのですけど・・・
あがってくる網の底を見つめてると・・・
きた、きたぞ!
まぁ、網の中には、結構なお魚さんが入ってました。海藻や砂利も・・・
ざっくり、
一番びっくりしたのは、アナゴ!
デカい!
手首くらいの太さ!噛まれるとやだなぁ・・・
カレイ ヒラメ コチ スズキ チヌ コノシロ、イシモチ、カサゴ、マダイ・・・
車エビ、シャコ アカエイも・・・ ゴンズイもいた!
赤貝・・・これもデカい!
あと、小魚(雑魚)いっぱい。
博多湾って、結構魚種が濃いなぁ・・・と改めて感心したというのが感想です。
個人的には、サメやマンボウとか人魚もかかってたら・・・
マンガじゃねーぜよ!
て、面白そうでしたが、それはありませんでした。
エビの選別ももちろんですが、シャコや車エビもかなり捕れてました!
・・・ 食いてー ・・・
(正直な感想です)
高級魚に分類できますからね!
これ(引き)を、2回やったんです。
そうこうしていると、空が、明るみはじめて来ました。
んじゃーあと15分で、漁場につくけん。
との指令が発せられました!
それぞれが、自分の思い思いの釣り座に、ここは譲り合いです。
仕掛けは、落としたら、そこから6ヒロ分上げたタナで狙うけんねー。
※ひとヒロ:釣りで使う単位です。大体自分の身長くらい。両手を左右に広げた長さ、個人差がありますけど、だいたい160~180cmくらいです。
(当時本当は何ヒロと言われたか記憶があやふやで、すみません幽かな記憶で、6ヒロにしました)
つまり、海底から約9mから10mが、今日のスズキが泳いでいるタナという意味です。
という、船長からの指示が飛んで、始まりまりです。
・・・
・・・
(今回は、漁の記事なので、釣行のお話は、おもろい結果になったんですが、ここでは割愛させて頂きますね)
・・・
で、釣りが終わって、船が大体11時過ぎに、港に寄港しました。
皆さんの表情は真っ二つ!明暗が分かれた結果に・・・
皆が一瞬止まった!振り返り、耳を疑い・・・やった!
陸にあがる前に、船長さんから、予想もしていないお言葉が!
好きなだけ、持って帰ってよかばい。
・・・みんな、動きが止まりました。
えっ なに? 聞き間違い?
引いて捕った魚介類を好きなだけ、くーら一杯になるまで、持って帰ってええけん。
船長さんからのサプライズ?
みんな!やった!
です。
これで、奥さんに小言を言われなくて済む方が・・・喜色満面の笑み!
この時は、一人もんだったし、クーラーいっぱい詰めても、食べきれないですので、必要な分だけ、貰ってきました。
でもです!
しゃこと車エビ!これは相当詰めましたね!
手ごろな大きさで、どっちも、安くはないですから!
それでも、漁師さんが困らないくらい残ってたと思います。
おおよそ、100匹は入ってたと思います!
これは、嬉しかった!
釣った獲物も、そこそこなやつを2匹ゲットしてます(もちろんスズキさんです)そのうち、大きい方を不調だった方にあげました。
今後のお付き合いもあるので、ビジネス上有利にまわそうと一瞬策略を思いついてです。これで、恩を売りました!(悪い奴ですねー)
もらった、車エビやしゃこは、今日釣行に行けなかった仲間に、おっそわけしました。
喜色満面で、喜んでくれました。
・・・とゆう、お話です。
最後に
もうちょっと、ドラマッチックな表現ができたら、よかったんですが、
お粗まつさまでした。
漁の記事は、地引網の体験でした。
船長さんの人身掌握術を垣間見ました!
この日の「スズキ釣りの記事」は今度書きたいですね。
姪浜漁港の一度きりの船長さん、まだご健在でしょうか...
当時はとてもうれしいサプライズでした。
今でも感謝しております。
ここまで、読んでいただけたなら、嬉しい限りです。
ありがとうございました。